オーナーは、木造平屋のぬくもりある空間で、経験豊富なスタッフ、楽しいイベント、栄養バランスを考慮した食事を提供し、入居者・家族が第二の家と思うような施設を望まれました。

施設はアプローチ通路を共有して、老人ホーム棟とデイサービス棟に分かれています。老人ホーム棟は２ヶ所の中庭を設け通風、明るさを確保し、入居者の憩いの場ともなります。デイサービス棟は機能回復訓練にも使用する屋外デッキを設けました。緩やかな勾配屋根は同じ仕上げ材とし、全体的な統一感を保つようにしました。

老人ホーム棟の居室は25室で、27人収容となっています。施設の中央部分にヘルパーステーション、ラウンジを設け、入所者が集う場としています。

内部の仕上げ材や建具の色は管理部門と入居者部門を区別して、場所を示すサインの役割と共に、入所者の気持ちを明るくさせる色・柄を選定しました。

集中照明・施錠管理、特殊浴槽等の設備を充実させ、入所者の生活環境、安全性の向上を図り、スタッフが長く働き続けられる労働環境に寄与することを目指しました。